ようこそ、鋼球の世界へ

LESSON4 広がり続ける鋼球の世界

キューすけくん
アマツジ先生

現在大注目の素材!セラミックス

現在開発が進められている素材のひとつに「セラミックス(窒化珪素)」があります。これは鋼ではないが、硬度が非常に高いうえ、耐摩耗性、耐食性、耐薬品性、絶縁性など鋼より優れた性質を持っています。
 例えば自然エネルギーの代表格として注目されている、風力発電のジェネレーターにセラミック球が使われています。
今後も幅広い用途への展開が期待されています。

セラミックス
キューすけくん

凄いじゃないですか!
じゃあ、いっそ全部セラミック球にしたらいいんじゃないですか?

アマツジ先生

いやいや、素材であるセラミックスはひじょ~~に硬いため、まるくするのに長期間かかる。加工にも高い技術が必要で、価格も普通の鋼球に比べて非常に高価。これをどうクリアするかが今後の課題であるな。

現在大注目の素材!セラミックス

世の中の機械はどんどん「小型化」「軽量化」しています。より小さな鋼球を作り、精度と耐久性を上げることで、産業の進歩に貢献します。
 またより真球に近づけることで、エネルギーの損失を減らすことができます。鋼球は世界中で使われているため、少しの進歩が、地球規模では大きな「省エネ」につながるのです。

キューすけくん

すごいや、地球規模の省エネかぁ!
ねぇ先生、今一番小さな鋼球ってどれくらいなんですか?

アマツジ先生

そのサイズ、実に直径0.1mmぢゃ。これも天辻鋼球製作所が開発に成功しておる。……しかし産業が追いついて来ず、まだ実用化はされておらん……。0.1mm球が使われる頃には、もっと小さな球も作られておるであろうな。直径

0.1mmの鋼球
キューすけくん

そっかぁ。とにかく鋼球がもっと進化すると、地球の暮らしももっと快適になるんですね!

アマツジ先生

そう。鋼球は人知れず、我々の快適な生活を支えておる。
まだまだ開発・貢献の余地が沢山あるのぢゃ!

さあ、今日の授業はこれまで。また何か知りたいことがあれば、いつでも聞きに来るがよい!